”作業用BGM”と”机”は最悪の組み合わせでデメリットでしかない
もしやアナタは作業する際に長時間流れるBGMいわゆる「作業用BGM」を
聴きながら勉強やパソコン作業などしている?
残念ながらその効果はあまりおすすめできないかもしれません。
”作業用BGM”と”机”は最悪の組み合わせでデメリットでしかない
前回の記事「購買欲はBGMで決まる」で書いた通り、気持ちを高揚させてくれる
効果がわかったBGMだが、このBGMは知的作業には全く向いていない。
それではその理由と本来BGMを使うべきシーンを探っていきたいと思う。
BGMを聞きながら、勉強をすると能力が低下します
イギリスのグラスゴーカレドニアン大学で行われた「BGMが与える影響」で
被験者に対し5つの認知テストを受けてもらった。
▼事前にグループ分けを下記分類
- 外向的
- 内向的
- 好きな音楽のジャンル
- 好きな勉強の科目
▼4つの環境テスト内訳
- 周囲に”アップテンポな曲調”が流れた状態
- 周囲に”ゆったりとした”が流れた状態
- 周囲に”環境音”が流れた状態
- 完全なる無音
性格判断・好きな音楽ジャンル・好きな科目全ての条件を揃え
それぞれテストを受けてもらったところ集中力が上がるどころか
BGMを聞きながら受けたテスト全てに能力低下が伺えた。
▼BGMの種類による能力差比較
- アップテンポの曲調:ゆったり曲調・無音環境より悪影響であった
- 環境音:全テストで無音環境よりも悪影響・4つ中、3つはゆったり曲調より悪影響
要は全BGMに著しく能力低下が出たと言う事でBGMで集中力向上効果はない!
緩やかな曲を聞こうが勉学に対し、BGMは有効ではないんですね。
ではBGMを有意義に活かす場面はドコにあり、どんなシーン?
過去にBGMに関する様々な研究をメタ分析したところによると
やはりBGMには勉強などに関する効果は薄い他に以下のような事が記されていた。
- 文章を読むプロセスには向かない
- 文章を暗記する事にも向かない
- 以上から記憶定着にも一定数の差が生まれる
読書・学習・パソコン作業などには向かないという事です。
ただこのメタ分析にはBGMにはこのようなシーンでは活用できるとしていた。
- 感情の調整
- スポーツ能力
なるほど、では過去に書いた「軽く運動しながら語学を学べ」は少しだけ
裏付けが取れたという事ですかね。
とにかくBGM×机に向かう作業は最悪のコンビという事がわかったので
僕はありのままの環境で作業をしたいと思います。