英会話教室「NOVA」から学ぶ経営再起手法4選
1990年代、まだまだグローバルには程遠い日本だったが
グローバル化に向け先駆者となったのが英会話でおなじみの「NOVA」である。
今回はNOVAから考える経営思考法を学んでいこうと思う。
英会話「NOVA」といえば
”駅前留学”というパワーワードで客のニーズ・時代にもマッチした英会話教室だ。
その後CMではマスコットキャラクター「NOVAうさぎ」による愛くるしい歌で
さらに人気は急上昇。僕年代の人このフレーズは知っている人は多いと思う。
絶頂期で全国600校近くまで展開していたという「NOVA」
しかしながら2007年に439億円という巨額の負債を抱えてしまい、事実上の倒産。
上記600校近くあった教室は一時的に閉鎖という事態に陥った・・・
だがしかし、NOVAは終わってなどいなかった。
2017年に入り売上高は88億円という数字をマークし、今まさに再起を図っている。
どのように軌道修正して、どのような対策をしたのか?を学んでいきたいと思う。
負債総額439億円、破綻した英会話教室「NOVA」はなぜ再起できたのか(ITmedia ビジネスオンライン) - Yahoo!ニュース
受講料のシステム
元々、ユーザーからは「受講料の前払い」というシステムを導入していた「NOVA」
そこが起点となったといわれている。
受講料を”前払い”でもらう事で資金は潤沢にある訳だから、広告費用をはじめとする
様々な分野に資金を回せるため「経営は順調!」と魅せれる訳だ。
「慢心」という思考が破たんへ繋がった?
潤沢にある資金=余裕という思考から経営陣営、講師たちの”質”を低下させたと睨む。
”駅前”という好立地だけで資金調整が難しいのだが、過剰な投資が経営をさらに悪化
2005年辺りからは国民生活センターからの苦情が多くなっていたという「NOVA」
2005年9月 9月26日、東京地裁(原敏雄裁判長)は、受講契約を中途解約した東京都の男性が未受講分の受講料約61万円の返還を求めた訴訟に対し、請求全額の支払いを命じる判決を言い渡している。
出典:ノヴァ (外国語教室) - wikipedia
さらにノルマを追う現場の意識は「受講料が高いプランに加入して頂く」という
”教育”とは違う”売る”という方向に意識が変わっていたのでないか?と振り返る。
こうなってくると信用も堕ち、新規生徒数も獲得できないという悪循環が生まれる。
経営再起手法その①:一新した支払い方法
前払い方法で様々な問題があった部分を解消する為、「月謝制」に変更。
まずは信用回復にチカラを注いだ。
これらを機会に受講プランも「1万円ポッキリ」や「2万円ポッキリ」という
明朗会計などにし、「NOVAは高い!」「NOVAはぼったくられる!」という
悪いイメージを時間と共に払拭していった。
やはり費用はユーザーに直結するもの、経営者は失敗する前に
重ねに重ねた費用を導入した方が利口だと思う。こんな失敗はしたくないものだ。
経営再起手法その②:ユーザーに選んでもらう「自由制度」
NOVAは上記の「ポッキリ制度」と同時に顧客のライフスタイルに
合わせることで自由に選択できるようになった。
例えば集団レッスンは嫌な方は「マンツーマンレッスン」という制度
多忙なスケジュールの方には自由に予約ができる制度
とにかく受講者本人の自由度が高くなり、どんな方でも受講できる環境を整え
初心者から上級者まで幅広い層がNOVAに通っている。
企業側が提示したコースなどを提供するとユーザーが「これじゃない感」が
生まれる可能性があるのでユーザーが「選ぶ」という余力はあった方が良い。
経営再起手法その③:ユーザーを取り巻く環境の見直し
今回のビジネス主体は「生徒の獲得」であり、サービス主体は「教育」となる。
対象となる”生徒”が「こんな環境じゃ勉強ができない!」と判断されると
サービスが成立しない。
そこでNOVAが投じた施策は”まったりしやすい環境作り”だ!
校内の内装をカフェ風に改装する事で”NOVAに通いやすい”環境を作った。
やはりサービスを提供するには環境は重要で、汚い・殺風景な場所で勉学をしたい
などは思わないであろう。
経営再起手法その④:オンライン教育との差別化
今やもう「ネット」が主体となっている時代。
タブレットなどを使った通信教育がお手軽で人気であるが、NOVAはあえて
時代に逆行したやり方でサービスを提供している。
確かにオンラインは24時間自分のタイミングで勉学に励むことができるが
自宅で1人だと気の緩みからか怠けてしまうなどの声などもあった。
NOVAはしっかり生徒ひとり1人に手厚いサポートを届け、オンラインとの
差別化を図っている。
おわりに
さて、どうだったであろうか?経営者の方からすると
「わかっているわ!」という内容ばかりであったが、気の緩み・慢心から及ぶ
こういう企業がある事を学んで頂きたかったという記事でした。
これを見て、”イチから起業してやる ”という人に役に立てばと思うし
「経営がヤバい!」 という方はこうやって再起した会社もある!
という事を知ってほしかった。さぁ経営を考えているアナタはどう選択する?
以上、【ごブログ】管理人ごほーチャンでした。
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